風連洞は閉寒型の鍾乳洞であるため、鍾乳石が均整のとれた美しい形で成長しており、またその種類も豊富で、日本の代表的な鍾乳洞です。夏でも非常に涼しく、「竜宮城」、「ヘリクタイト」、「端雲ノ滝」、「天上界」それぞれ独特の形をした鍾乳石を堪能できます。
洞内の銀世界と呼ばれる所にあります。高さ10m、水しぶきを立てて一挙に石壁を落下する滝の様を思わせる景観です。また、この鍾乳石は、全般的な鍾乳石の発達段階を示している最も興味のある鍾乳石群といわれています。
鍾乳洞の貴品といわれ、天井、つらら石等の表面から水滴の落下方向とは無関係に、しぼり出しのように、側方に伸長する曲がりくねった形の鍾乳石です。風連鍾乳洞のヘリクタイトは日本の鍾乳洞中最もよく発達したものと思われます。
約30個の石筍からなる石筍群で、高さ最高約2m。上部が開いた原子雲の形をした珍しいものです。この二組の石筍群が至近距離にありながら、どこか形が違っているという事は、生成過程研究に一つの課題を投げかけているといわれています。
高さ7mの純白な石柱で、上端の直径は約30cm、下端は約40cm、中央部は杵のように細くなり、直径は15cm位になっています。付近には将来結合して石柱となるつらら石と石筍があり、石柱の成長過程を説明する最も見事な石柱といえます。
竜宮城は、東西約30m、南北約20m、高さ中央部で約14m、西隅では20m以上、天井、床、四壁すべて黄金色や純白色の鐘乳石で飾られた地下の大宮殿です。大きさ、形、出来具合からいっても日本で最も見事で美しい石筍群です。
天上界は、高さ4m、直径1m、周囲3m余りの純白な石柱で、付近の天井には純白の長さ40cmに近い鐘乳管が無数に懸垂して美観を添えており、純白のウエディングケーキの様にも見えます。